約 1,167,131 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/28517.html
登録日:2014/05/13 Tue 17 39 10 更新日:2024/08/30 Fri 00 15 55NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 ☆ 『人間』 とあるシリーズの登場人物 とある魔術の禁書目録 アレイスター=クロウリー アレイスター・クロウリー クロウリー ホルス ラスボス候補 学園都市 学園都市統括理事長 最強 理事長 科学サイド 科学者 逆さま 関俊彦 魔術師 アレイスター=クロウリーとは、とある魔術の禁書目録及びそれに関係する作品に登場する架空の人物である。 モデルになったのは、実在した伝説的な魔術師アレイスター・クロウリー。 CV関俊彦 【科学サイドの長】 主人公の上条当麻達が暮らす学園都市の最高責任者である統括理事長。 同時に世界最高の科学者でもあり、魔術サイドと相反する科学サイドのトップでもある。 服装は緑色の手術衣で、男にも女にも、子供にも老人にも、 聖人にも囚人にも見える『人間』と作中では称されており、変人揃いの本作でも異質な存在である。 科学サイドのトップではあるが、魔術サイドの存在も知っており、 イギリス清教の最大主教であるローラ=スチュアートとは度々取引をする顔見知り。 割りとお中元っぽく学園都市製のお風呂を贈っているらしい。 普段は「窓のないビル」に安置されている弱アルカリ性培養液に満たされた「生命維持装置」の中に何故か逆さまで引きこもっており、 そこから外に出ることはない。というか普通の方法では出られない。 「窓のないビル」は生きるのに必要な大気ですら内部で製造してしまうため、入り口はおろか排気口の類すら一切ない。 そのため空間転移能力者の能力を使うことでしか内部に入れないし外部に出られない。 因みにこの「窓のないビル」、「演算型・衝撃拡散性複合素材」という特殊な装甲で覆われており、 核ミサイルが直撃しても全くの無傷であり、一方通行が地球の自転を利用したベクトル攻撃を行っても、 「外がちょっと騒がしいな…」程度の被害しか無い。 上記の「生命維持装置」により、人間が行う活動の殆どを機械に任せている。 具体的には、目を動かすという僅かな動作ですらアクションとして認識されてしまうほど機械に頼りきっている。 本人曰く「機械にできることを、わざわざ人間が行う必要はない」とのこと。 推定寿命は1700年ほどで、世界で最も健康的な体を維持している人間らしい。 学園都市上に浮かぶ衛星と、表には情報が公開されていない70ナノメートルのシリコン塊「滞空回線」を学園都市中にばらまくことで、 引き籠もりながらにしてありとあらゆる情報を入手することが出来る。 つまり学園都市で起きたことの大半はアレイスターの掌の上ということである。 外部から取り寄せた上条当麻、というより幻想殺しと50年かけて作り上げた一方通行を利用し、 『プラン』と呼ばれる計画を遂行中。詳細は不明だが、どうやらレベル6(絶対能力)のさらに先にあるものらしい。 なおこの『プラン』の中で死ぬはずであった浜面仕上は彼の思惑とは異なり生き残ってしまい、 『プラン』をかき回すイレギュラーとなってしまったので、修正のため刺客を差し向けている。 他にも『プラン』の要に「ドラゴン」またはエイワスと呼ばれる、 ヒューズ=カザキリを製造ラインとして現出(厳密には違うらしい)した謎の存在が居る。 分かっていない事の方が多いのであまり書くことはないが、アレイスターに協力的というわけではないようだ。 【世界最高最強の魔術師】 その正体はかつて世界最高最強と言われた魔術師、アレイスター=クロウリー本人。 その実力は新約聖書に登場してもおかしくないレベルの、「伝説級の魔術師」と言われている。 活躍したのはおよそ70年ほど前だが、 その70年で数千年を超える魔術の歴史は塗り替えられてしまったと言っても過言ではなく、 現在の魔術師の五割がアレイスターの影響を受けているとも言われる。 しかし魔術を極めた彼だが、なんの心変わりがあったのか魔術を全て捨て科学の道に走ってしまう。 頂点を極めた魔術師である彼の行動に世界の魔術師は激怒し、「世界で最も魔術を侮辱した魔術師」として世界中の魔術師を敵に回す羽目になる。 イギリス清教の刺客に襲われ致命傷を負い、 イギリスの片田舎でボロ雑巾のようになっていたところをカエル顔の医者に救われ、 その後学園都市を作る上で手伝ってもらったらしい。なお公式ではこのイギリスの片田舎で死亡扱いとなっている。 生存しているのがバレていないのは、 イギリス清教はこれまでに蓄積した「アレイスター=クロウリー」の情報を元に追跡を続けているのだが、 その情報は彼自身が意図的につかませている誤情報であり、元の情報が間違っているので正体が分かっていないということらしい。 他にも魔術行使に必要な生命力も機械で生成してしまっているので、魔力探査にも引っかかっていない。 直接会ったことのあるステイルも同姓同名の別人であると思っており、 正体を知っているのは今のところ土御門やバードウェイといった極小数のみ。 ローラは確証こそ無いが薄々勘付いている。 その実力は文字通り次元が違う。 シークレットチーフの一学説であるエイワスの『窓口』であり、 アンナ=シュプレンゲルと似たように、存在そのものが曖昧。 「言葉で説明できない」という領域におり、その存在は既に0と1だけで表現する事が出来る域にはなく、 学園都市に設置されたビーカーに居ながらにして、ロシアや別の場所にも同時に存在することすら可能ともはや何が何だか分からない存在である。 他にも「オシリスの時代」や「ホルスの時代」と言った発言もしている。 詳しい用語解説は自分で調べていただきたいが、 「ホルスの時代」に居るアレイスターには「オシリスの時代」に居る魔術師はどうあがいても勝てないらしい。 「法の書」の完成とともに十字教の時代は終わった、というのが持論らしいのでなにか関係があるかも知れない。 右方のフィアンマが第三次世界大戦を引き起こしたことにより、『プラン』に許容できない誤差が生まれてしまう。 上条当麻も生死不明で自分の手から離れてしまい、人並みに「怒り」を感じていた。 そして当麻との戦闘で幻想殺しに内包される何かを垣間見たフィアンマを、 自身の計画が逆算されることを防ぐため自ら動き、霊装である「衝撃の杖」を用いてこれを瞬殺(殺せていない)。 しかし自ら動いたことによってイギリス清教に自身の生存を露見させてしまう。この時点でローラに完全に正体がバレた。 新約に入ってからは全くと言っていいほど姿を見せていない。 これは『プラン』の修正方法が現時点では分かっておらず、下手に動くと『プラン』そのものが崩壊しかねないため。 そのため学園都市に接近するラジオゾンデ要塞の対応に遅れたり、バードウェイに煽られてムキになったり、 「窓のないビル」に監禁してたフロイライン=クロイトゥーネが外に逃げてしまったりと失態が続く。 挙句の果てには隻眼のオティヌスというチートキャラが出てきたことにより、 一部ファンの間で実力を疑問視する声も出てきている。 やぁ諸君。やっと見つけたぞ『グレムリン』 と思っていたらやっぱり裏で涙ぐましい内職をしていました。 アレイスターがオティヌスを放置していた理由、それはオティヌスを格下扱いするような更に飛び抜けた魔神達、 『グレムリン』を『位相』から実在する世界へと引きずり出し、潰すためであった。 実在しない数字を十進数に置き換え座標を特定し、魔神に至ることなく『人間』のまま神域へと足を踏み入れたアレイスターだったが、 相手に恐らく自分のトラウマ部分を指摘されたのかマジギレし、魔神達と戦闘を開始する。 掲げる魔法名は「Beast666」。 キーワードは「日記の中に唯一残る、涙の染み」と「エイワスは完全な失敗作」。 どういうことなのかはまだ分からないが、恐らく新章での重要なキーワードになると思われる。 新約11巻では魔神達との戦闘の結果、体の三分の一を焼かれ現在は治療中であることが分かった。 話によるとあの時点で魔神たちと邂逅するのは失敗であったようだが、それでも必要な事であったらしい。 このことを木原脳幹に「一見理知的なくせに、実際には感情で片づけてしまおうとするのが君の悪い癖」と指摘されており、 本人も否定せず「科学者とはすべからくロマンチスト」と返している。 流石に魔神の集団相手にはどうにも分が悪かったようだが、脳幹が学園都市の不穏分子を撃滅したので再び全権力を握ることに成功。 ようやく魔術撃滅のため動き出すと思われる。 アレイスターの今後の活躍に乞うご期待。 ※以下12巻以降のネタバレ注意 と思っていたら、なんととんでもないことをしてくれましたこの御仁。 オティヌス撃破のタイミングで彼が魔神に単騎で挑んだ理由、 それは日記の染みで激高しただけではなく(だけではないと言ってる辺りブチギレてたのは事実のようだが)、 魔神が世界を歩くため自らの肉体に共通の術式を使用することを見越して、 好き放題にパラメータ書き込むため直接接触して魔神のパラメータを入手する必要があったためであった。 つまり魔神と戦闘して生きて帰ってこれた時点で、アレイスターは目的を完全に果たしていたのである。 そのアレイスターの言に『僧正』は、それを為すためには万全の状態のブードゥーの魔神『ゾンビ』を倒して術式を交換する必要がある。 だからそんなことは不可能だと反論するが、 アレイスターはそんな彼らの前に有刺鉄線で雁字搦めにされ、タングステン鋼を大量に打ち込まれた『ゾンビ』を見せつけ、こう言い放つ。 まさかと思うが、お前達は私をただの馬鹿だと侮っていたのかね? ラスボス候補としての格を完全に取り戻したアレイスター。 そして科学と魔術の全面戦争がついに始ま――― ―――らなかった。 魔神達を弱体化させ、彼らの殲滅に向けて準備の整ったアレイスター陣営。 その後学園都市を巻き込んだ騒動の末、上条と僧正の戦いに割り込む形で脳幹が僧正を彗星ごとドリルで粉砕。 僧正を撃破して一息つく脳幹だったが、そこへ入ったアレイスターからの通信に彼は首をひねる事になる。 斃した魔神はこれで一人目、ゾンビを含めても二人目。 グレムリンに属する魔神がアレイスター達と対面しただけしかいなかったと仮定していも、まだネフテュスと娘々が残っているはず。 なのにアレイスターの口から洩れたのはグレムリンが『ほぼ壊滅した』事への喜びの声だったのである。 遅れてアレイスターもようやく自分と脳幹の認識に齟齬がある事を理解し、脳幹と共に戸惑いを浮かべる事になる。 ……あの街では一体何が起きている?と 彼らが僧正を撃破したのとほぼ同時刻、他の魔神達の前に現れていたのはとある平凡な高校生上里翔流。 そして彼が『理想送り』と呼ばれる謎の右手で次々に魔神達を消し去って行くのを察知しながら、 遠く聖ジョージ大聖堂で最大教主ローラ=スチュアートがまだ何も理解できていないアレイスターを嘲笑っていた。 追記・修正は学園都市に入学した方がよろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-04-23 19 48 14) 新約15巻で美琴が対魔術式駆動鎧と接触、上条をスーパー唯一から助けるべく使用した事により上里に次ぐ脅威と見なしプランの障害になるのなら排除対象にすると判断(この判断は上条がさせてしまったと言っても過言ではない)してしまう。理想送りのほうは唯一の右手と接続してるがこれすらもローラの計算のうちで、彼もまた上条同様、願望の重複を持つ。 -- 名無しさん (2016-05-14 22 34 05) 新約17巻では上里勢力のひとりにしてローラ直属のスパイ・烏丸府蘭を自ら捕まえとようするが、見限った土御門によって妨害。さらに土御門の銃で腹、頭を撃たれるなどなぜか防御しなかった。 -- 名無しさん (2016-11-11 18 46 46) まさかアレイスターがヒロインになるとはな -- 名無しさん (2017-05-18 12 38 36) 垣根とは別ベクトルで分身体を作れる。さらにIF人格のアレイスターもいて上条を助け、一方通行と共にエイワス攻略を促す -- 名無しさん (2017-05-20 11 32 45) ↑3新約18巻でその辺は明かされたな。初めから失敗前提にして策謀立ててるならそりゃ失敗も恐れなくなるわ -- 名無しさん (2017-06-17 14 28 44) 史実ネタが多かったおかげで、かっこよかったけど、代わりに今まで築き上げてきたミステリアス面はほぼ全滅したなw -- 名無しさん (2017-07-04 05 50 35) 銀髪美少女になったあげく女の快楽知りたいとかはっちゃけすぎるでしょう。その代わり熱量もなかなかだけど -- 名無しさん (2017-10-14 20 11 11) まあ中身はこいつだしな -- 名無しさん (2017-11-08 00 15 03) 当面の目標はコロンゾンの始末になったけど、それはそれとして魔術の撲滅計画は続けるんだろうか -- 名無しさん (2018-06-15 23 31 47) 当時のファンもまさかここまで化けるとは思わなかっただろうww -- 名無しさん (2018-08-12 19 16 43) ラスボスどころか家族のために戦う「普通の人間」でしかなかったな。キャラとして良いところに落ち着いたが、結局ラスボスは黄金かコロンゾンあたりになるかな? -- 名無しさん (2018-09-23 18 58 40) 21巻の☆めっちゃ良かったわ 上条一方に続いて俺の中で好きな禁書キャラ3位にランクインしたよ -- 名無しさん (2018-10-23 05 39 13) 子供達の未来を信じての成仏(?)すら失敗したのがなんか悲しいな…(一応その直前に予想外の黒幕を目撃しているが)。銀髪女子から金髪かあ…。 -- 名無しさん (2019-03-13 09 30 50) プランの目的、動機は判明しているから、あとはプランの内容くらいかな、謎なの -- 名無しさん (2020-01-24 20 41 02) しかも創約4巻で表舞台に舞い戻りやがったっ! -- 名無しさん (2021-09-24 20 15 25) 創約5巻で上条さんと再会した時はマッジでビビった -- 名無しさん (2022-02-05 17 05 16) ご大層な目的をあれこれ言っているが、繰り返し何度も表現されているように老人にして精神面は大人になれないただのガキでしかないと思う。自分の妻のクローンを作り、超常の力を与え、子供が娘だったらつける予定だった名前を与えたゲンドウのほうがめちゃくちゃ大物に見える。 -- 名無しさん (2022-03-15 10 49 50) ↑まあ実際その通りなんだよな。「精神は未熟」「人格破綻者」ってのは原作で繰り返し強調されてるし -- 名無しさん (2022-03-15 11 29 40) アレイスターは自分の性格をよく理解してるのに、それを直す気がないからな -- 名無しさん (2023-10-01 15 06 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2703.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/短編 24スレ目の短編集 ________________ piVSbPnx0(24-033)氏 おめでとうを永遠に くまのこ(17-598)氏 レベル5について調査するだけの簡単なお仕事です コスモス(22-047)氏 アレイスターの思惑 さわわ(22-733)氏 決め手は隠し味 くまのこ(17-598)氏 御坂美琴のとある休日 はりねずみ(23-141)氏 ドキドキデート 美琴編 コスモス(22-047)氏 アレイスターの思惑・続! はりねずみ(23-141)氏 ドキドキデート 上条編 くまのこ(17-598)氏 御坂美琴改造計画 紅蓮(24-620)氏 上条さんとミコっちゃんが超電磁砲S第一話見ました くまのこ(偽)(24-657)氏 超電目録こぼれ話 絶対能力進化実験 アンソロジー くまのこ(17-598)氏 レベル5が立案した完璧な計画 くまのこ(偽)(24-657)氏 上条美琴の禁書目録こぼれ話アンソロジー はりねずみ(23-141)氏 16巻if ~あの時あの手を掴めたら~ さわわ(22-733)氏 部屋訪問 くまのこ(17-598)氏 終章その後 先に辿り着いた者は くまのこ(17-598)氏 好きなパターンを選んでみよう ▲ 編集 Back
https://w.atwiki.jp/watashianime/pages/386.html
アニメ・あいうえお順 ダイヤのA ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 旦那が何を言っているかわからない件 超訳百人一首 うた恋い。 DIABOLIK LOVERS DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜(共同制作:スタジオディーン) てさぐれ!部活もの てさぐれ!部活もの あんこーる デス・パレード デュラララ!! デュラララ!!×2 承 デュラララ!!×2 転 テルマエ・ロマエ 天元突破グレンラガン とある魔術の禁書目録 闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~ となりの怪物くん 殿といっしょ ~眼帯の野望~
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/759.html
「お帰りなさいとうま(当麻)」 そこに二人のエプロン姿の美少女がいた。 上条当麻がとった行動は一つ。カバンをズリ落とした。それはもうドコかの漫画みたいに。 午後7時32分 バードウェイと共に見慣れない自分のアパートに戻ってきた。第七学区にある高級住宅地で14階建の高級マンション。セキュリティの優秀性は知らないが、仄かな彩られる和風庭園を一望できる玄関があるだけでもその高級感は理解できるだろう。管理人のお姉さんも気立てがいい人で上条とバードウェイを見るなり「あららー?当麻ちゃんったらー『また』?」などと話しかけてきた。その直後にバードウェイが上条の足を踏みつけた。学生寮であれば男女揃って部屋に入ろうとしようものなら即刻先生たちに捕まり両親に知らせがいく。 しかし、上条は気にすることは無いだろうと思った。管理人はだいぶ酔っている。監視カメラを見過ごすあたりが上条らしいが。 そんなことを考えながらエレベーターに乗り最上階へと昇った。財布にあった二枚の黒色のカードキーを見る。一枚は玄関口を開けるカードキー。二枚目は「1402号」と書かれたカードキー。上条の家である。 そして彼は見た。 エプロン姿の銀髪碧眼少女と茶髪茶眼少女が笑顔で上条を出迎えるのを。 上条の後ろに立っていたバードウェイを見るなり二人の笑顔が凍り付いたのは言うまでもないだろう。 そして今に至る。 四人用にしては比較的大きいテーブルに男1人と女3人が座り夕食を取っていた。 ハヤシライスがメインディッシュでサラダにチーズフォンデュ。加えてインデックスには蒲焼の缶詰が2パックある。 「ちょっとアンタ、食べすぎ」 「これくらい普通だよ。ね?とうま」 「あ、ああ、今日は少ない方じゃないかな」 「え!?」 「禁書目録よ。それは太るぞ」 「太らないもん!」 そんなやり取りをしながら夕食は進んでいた。上条の箸もすすんでいた。ハヤシライスもチーズフォンデュも舌をうならせる絶品だからだ。上条は3杯目に突入し、インデックスに至ってはルーを5回もつぎ足している。ハヤシライスはインデックス。チーズフォンデュとサラダは美琴が作ったらしい。しかもこのチーズ。一口食べただけでも分かるが、そこらのスーパーで売っているようなチーズは使っていない。おそらくそれに加えて美琴の腕もあるのだろう。とても美味しい。 「どうどう?とうま。美味しいでしょ、私が作ったハヤシライス!」 「ああ、美味え。インデックスが作ったとは思えないくらい…」 「ふっふ~ん。そうでしょそうでしょ。とうま、おかわりいる?」 「ああ、頼む」 得意げに話すインデックスは上機嫌で上条の食器を手に取った。 ご飯をつぎにキッチンに向かうインデックスを薄目で見ていると御坂美琴から脇腹を横から肘で小突かれた。 割と強い力で。 「いてっ、どうした?」 「…何か言うことはないの?」 インデックスとは反対に不機嫌そうな御坂美琴。 流石の上条も察することが出来た。自分の料理の評価が聞きたいのだ。 「ああ、美味いぜ。これ、チーズと牛乳の割合と加熱加減が難しいんだよな。いや、これはワインか。チーズも良いもん使ってるし、今度レクチャーしてくれよ。俺も作りてぇ。こんな美味いやつは初めてだからな」 上条の絶賛の言葉を聞いて面食らう美琴。それから少し間をおいてワザとらしく、コホンと咳をはいて、 「…フ、フン。いくら褒めたってもうお替わりは無いわよ」 「そうか。そりゃ残念だ」 なっ、と口を噤んだ美琴は顔を赤めると腕を組んでプイッと顔を背けた。 何だコイツ?と上条は美琴の挙動不審に首をかしげた。まあ、美琴がおかしいのいつものことだと考えてその疑問を放棄する。 「このチーズ、グリュイデール・アルバージュとみた」 「っ!!貴女、結構通ね…」 「もしかして100グラム800円もするあの!?」 「ああ、スイス産の安物だ」 美琴の予想以上の料理に対する入れ込みとバードウェイとの金銭感覚の違いに唖然とする上条はギギギ、と首を回して美琴の顔を見た。 赤い顔をしたまま美琴は上条の方をチラチラ見て、何かに気づいたような表情をした。 「あ、口についてるわよ」 美琴はナプキンで優しく上条の口を拭った。彼女の思わぬ行動にドキッとする上条だったが、そういう彼女の顔にも人に言えないものがある。 「…お前もついてるじゃねーか」 上条は仕返しのつもりで美琴の口元に付いている米粒を取った。 ごく自然に、それを口に含んだ。 そして気づく。 「「あ」」 事実を確認するや否や二人はみるみる顔が赤くなり、すごい勢いで顔をそらした。 恥ずかしすぎる!二人は心情まで一致した。 しかし、そんなやりとりは向かい側からは丸見えだ。 「何だそのツンデレ娘は?貴様の下僕か?」 ガチャン!とテーブルに頭をぶつける美琴。食器に直撃しなかったのは幸いだ。 そう言うバードウェイは退屈そうな顔をしていた。 「ななななな何言ってるのよアンタは!」 「図星か」 「ンなワケないでしょ!私は当麻のこ、恋人なの!」 「なら愛人の間違いだ。上条の正妻は禁書目録だろう?」 「「はぁ!?」」 ハモる上条と美琴。 「同棲しているではないか」 「ど、同棲!?」 『居候』の間違いだと上条は言いたかったが、若い男女が一緒に暮らしていること自体そのように受け取られていても不思議では無い。むしろ居候という方が異常だ。だがそんな事はお構いなしに口論はますますヒートアップしていく。 「インデックスはそっち側にとって危険なものなんでしょ?当麻はお人よしだから匿ってるだけよ!」 「何を言っている。禁書目録はイギリス清教の人間だ。上条は『枷』としての役割はあるが、安全性としては協会にいるほうがずっと高い。実際は禁書目録の意思が反映されているだけで、ここにいなければならないという適切な理由はない。そうだろう?」 少し驚いたようにインデックスは肩を震わせた。手元にあったハヤシライスを落としそうになる。上条はそれをキャッチした。 「…そうなの?アンタ」 「う、うん。それはそうだけど…私はここにいたいもん!」 「なっ!前にアンタの居候の理由を聞いた時は半信半疑で仕方無いことだと思ったけど、ここにいる理由はそれだけ!?」 「短髪には関係ないじゃん!」 「大アリよ!私は当麻の恋人なのよ!他所の女が恋人の家に住んでるなんてそんなの認められるかぁ!」 「心は私のものだ、などという勘違いは愛人にはよくあることだ」 ピタリ、と美琴の動きが止まる。 「…バードウェイだったけ?よっぽど死にたいらしいわね。アンタ」 「貴様こそ誰に向かって口を聞いてるつもりだ」 頭からピリピリと静電気を放つ美琴に平然と答えるバードウェイ。何故か口ごもるインデックス。 非常にまずい。 今、ここにいる御恩方を紹介しよう。 10万3000冊の魔道書を保有する禁書目録―Index-Librorum-Prohibitorum。 魔術結社『明け色の陽射し』の首領であり他の魔術師を圧倒する強大な魔術師、バードウェイ。 学園都市「超能力者(レベル5)」の第一位。『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴。 学園都市最強の「絶対能力者(レベル6)」第一位。世界の英雄。上条当麻。 一見、女性関係のもつれによる口喧嘩だが、実際は国際問題に発展しかねない火ぶたがお茶の間のテーブルの上で切って落とされようとしている。原因は上条の女性関係という些細なものだが、古代文明の戦争なども案外似たようなものが契機かもしれない―――――――― などと現実逃避している上条当麻だった。 「インデックス。アンタ、覚悟しなさい」 「それはこっちのセリフだ、愛人。貴様こそ立場をわきまえてモノを言ったらどうだ」 「アンタは関係無いでしょ。部外者は黙ってなさい」 「禁書目録には借りがあるのでな。貴様が彼女に危害を加えようとするなら容赦はせんぞ。愛人」 「っ!愛人愛人って違うっつってんでしょ!」 ビリビリバチィ!と御坂美琴の頭から高電圧が放たれた。同時に電子レンジと液晶テレビから黒い煙が出る。 上条当麻以外は席を立ってお互いにらみ合っている。明るいムードから一転、いつの間にか一発触発の緊急事態に陥っていた。 どうしよう、と上条は考えていた。 事の発端はバードウェイの下僕発言でありそこからインデックスの居候の理由に矛先が向き美琴が上条の彼女であってインデックスの居候を快く思わないからでありバードウェイの愛人発言が美琴の神経を逆なでして今にも食ってかかりそうな勢いになってインデックスをかばうようにバードウェイが立ちはだかっており何でこんなことになったかというと上条当麻が御坂美琴という彼女がいながら年頃の美少女ことインデックスを家に置いているからであり、 結局、事の発端は「上条当麻」に帰結するのだ。 しかし、ここで上条が謝ったとしてもインデックスか御坂美琴の意見を聞くかで大きく事態が変わってしまう。しかし、上条はこの食事を楽しみたかった。だから何気なく呟いたのだ。 「お前ら、いいかげんにしろよ」 「っ!!!」 上条の言葉に三人の表情が凍り付いた。 あれ? と首をかしげる上条。 三人は渋々と席に着きながら、 「…そうね、ちょっとどうかしてたわ私」 「…フン、まあこれはお主の問題だ。客人の私が口を出すのはおこがましいな」 「…私はここにいたいもん」 皆、恐縮している。 一番恐縮しているのは上条当麻本人だ。 (あれー!?何で皆さんそんなにビビってんのー!?『うるさい!っていうかそもそもアンタが悪いんでしょうがあああ!』っていう展開を予想していたんですが!?) 「ごめんさない。インデックスがここにいる理由、前にも話し合ったもんね」 「気にしてないよ、美琴ちゃん。とうまの彼女なんだから、私のこと気にしないほうがどうかしてるもん」 「…中々、複雑な恋愛事情だな」 「……………………………………………………………この空気は一体何なんでせうか?」 「そ、そういえば、当麻。当麻は何で私の作った料理が区別できたの?」 いきなりの話題転換。この暗い雰囲気を打破するために美琴があわてて上条に話題を振った。バードウェイもインデックスも苦笑している。 しかし、この期待を見事に裏切ってくれるのも他ならぬ上条当麻だ。 「んー…美琴の味がしたから、かな」 皆、絶句した。 硬直から5秒後。最初に口を開いたのはインデックスだ。 「とうま、それは一体どういう意味かな?」 「えっ!!!?い、いやそのっ!別に深いイミなんて無くってですね!?言葉のアヤというかなんというか!」 「そんなに挙動不審なのはどうしてなの!?ちゃんと説明してほしいかも!!」 こ、怖い。向かい側の席でインデックスがとても怒ってらっしゃる。整った顔立ちをしているのでかなり迫力がある。美琴は、というと上条の隣で耳まで赤くして俯いている。 バードウェイに目を見やると、これまた退屈そうに頬づえをついた。 「禁書目録よ。言わずもながら分かるだろう?」 「!!!な、何を!?」 「…つまり、そういうことだ。なあ?御坂美琴嬢?」 「う、うん」 小さな声で、顔を真っ赤にした美琴はコクリと頷いた。 …短い人生だったな。 「とうまあああああ!いつ、どこで短髪に手を出したのおおおおおおっ!今日という今日はとうま殺す!かみコロス!私の腹の中で消化してやるうううう!」 「では私がチョコ味にしてやろう」 「そんな魔術があんの!?っていうか皆で食事の続きをしましょうよ!結局こういうオチになるわけ!?やっぱ不幸ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」 「ちょっとー!!私の当麻に何すんのよー!!!」 午後11時03分 『学舎の園』内にある常盤台中学の女子寮。消灯時間は11時であるが申請書を提出すれば12時までの延長は認められている。といってもそれは紙面上の訓令であり、11時を過ぎた今でも部屋の光は明々と点いている。電気を消している部屋が少数派なくらいである。御坂美琴は能力で監視カメラや赤外線センサーを操作し、さらには衛星モニターを意識して意図的に林や温度の高い動力路を通り、その隙を掻い潜り非常階段を上って自分の部屋に戻った。 そこに待っていたのはルームメイトである常盤台中学二年生。 御坂が部屋に入ってくるなり、ベッドで俯いていた白井は『空間移動(テレポート)』で瞬時に御坂美琴の眼前に現れ、抱きついた。 「お、お、お姉様ぁ―――!!」 「どわっ!?い、一体どうしたのよ黒子!!」 「逃げてくださいまし!お姉様!あ、ああ、あの腐れ類人猿がついに本性を現しましたの!お、おね、お姉様と付き合いだしたことをいいことに、法の壁を越えて、お、おねっ、お姉様の貞操を虎視眈眈と狙っているのですよ!」 「は、はぁ?」 「バニー、チャイナドレス、スクール水着、ビキニ、宇宙服、婦警、女王様、レオタード、巫女服、客室乗務員服、修道服、喪服、ミニスカメイド服、体操服、軍服、ウエディングドレス、浴衣、チマチョゴリ、エプロン、迷彩服、着物、さらには『カナミン』のコスプレ衣装をお姉様に着せて、おお、おおおおお姉様を毒牙にいいいィ!!」 そう言って見上げた白井の顔はグシャグシャになっていた。髪は乱れ、顔は涙と鼻水で濡れており、他人には見せられないほど酷い顔になっている。 「…バニー、チャイナドレス、スクール水着?って何よそれ。それが何で当麻と関係あるわけ?」 「今日、あの類人猿が友人と名乗る方から受け取っていましたの!23着、しかもお姉様にピッタリのサイズの服ばかり!これが冷静でいられますか!!むしろあの場で殺さなかった私の方がどうかしてましたわ!」 「…当麻を殺せるわけないじゃない。あんな怪物を」 「何でお姉様は冷静にツッコミますの!?はっ!もしや、そのようなあの殿方の嗜好を受け入れられる広い心をお持ちで!?ふっ、あの類人猿があああああああああああああッ!!」 御坂美琴は慌てて怒りで我を忘れている白井を抱きしめて押さえつけた。彼女の気を静めるために取った行動だった。 白井黒子は嗚咽をあげながら、強い力で美琴の腰に手を回す。 「ひぐ…えぐっ………お姉様ぁ……」 美琴の谷間に思い切り顔をうずめる白井だったが、美琴は気に留めなかった。 数分間はそうしていただろう。 「…どう、黒子。落ち着いた?」 「…え、ええ、でももう少しこうしていたいんですの」 「もう、しょうがないわね」 「くふふ、今日は朝までずっとお願いしますわ」 「…前言撤回。やっぱ離れろ」 そう言って御坂美琴は白井黒子を引きはがそうとするが中々離れない。 体全体を動かし、このルームメイトから逃れようとして、何かにぶつかり御坂は背中から倒れた。 ぼふっ、と白井のベッドに二人は倒れこむ。 「…ちょっと!何す、きゃっ!」 「むふふふー、おねーさまーんっ」 スリスリと白井は御坂の豊かな胸に顔をうずめた。ここ最近、お姉様の成長速度は目を見張るものがある。白井も負けてはいないのだが、成長期の一年の差は大きい。 「まったく、お姉様も成長しましたわねぇ。あの類人猿がよからぬことを企ててしまう気がわかりますわっ!」 そう言って、両手で御坂の胸を鷲掴みにした。 「きゃっ、コラッ!やめろバカ!」 「うむむっ、お姉様、また大きくなっていませんこと!?」 「そういや最近、ちょっとブラがきついのよね、って!そんなに揉むなぁ!」 「これは負けてはいられませんわ!お姉様が貧乳ツンデレ嬢から巨乳天然お嬢様系にクラスチェンジですの!?それは本来わたくしにある大器晩成型属性だッ!」 「何その電波系発想は!?しかも私天然じゃないし!って、あんっ!」 「さてはあの殿方に大きくしてもらっているとか?フン、まあそんなのは都市伝説で医学的には女性ホルモ…」 と、言いかけて白井はハッと気づいた。御坂美琴の頬が赤く染まっていることに。 「…お、お姉様、何でそこで口ごもりますの?」 「あー、えっと、そのー…」 御坂美琴は頬を掻きながら視線を彷徨わせる。 「…あの、悪いんだけどさ」 「……まさか、ましゃか」 「私、もう食べられちゃったから」 直後、品格ある常盤台女子寮からこの世のものとは思えぬ絶叫が轟いた。 ロンドン、聖ジョージ大聖堂。 教会と呼ぶには少々広いが、大聖堂と呼ぶにはやや手狭な、ある意味で非常に目立たない建築物。 普段、休日ではミサのために開かれる聖堂。聖堂は日に関係なく門は開放されている。 しかし、今日。その門は固く閉ざされていた。 それだけでは無い。中には休日に集まる人間よりも多い人々が集まっていた。 皆、修道服や神父の服を身に纏った魔術師である。 集団の名は『必要悪の教会(ネセサリウス)』。 そして、その異常たる人々の中心に、最大主教(アークビジョップ)ローラ=スチュアートがいた。 「アニェーゼ=サンクティス。以下251名。最大主教(アークビジョップ)の命により、ここに集結しました」 「ご苦労」 三つ編みを多く結った赤毛のシスター。アニェーゼは膝を返し、身を引いた。 彼女の後ろには二百名を超える黒い修道服の女性たちが席に座らず佇んでいる。 「ステイル=マグヌス。報告はどう?」 「はっ」 そう呼ばれた男。派手な装飾品を纏い、目下にバーコードの刺青がある長身の神父はローラの前に出ると、膝を折り、頭を下げた。 「―――――――報告通り、ということであります」 「そう、あれは本当だったということでありけるね」 その言葉に意味することに、ローラは納得がいった。 そして、その事実に周囲の人々は動揺した。 「『最大主教(アークビジョップ)』。あちらにも連絡はいっているのでしょうか。でなけば本作戦は…」 「大丈夫」 「あちら側も一昨日に要請があった。そして今日も同様の連絡が来ているたるよ」 「では…」 その言葉を遮るかの如く、ローラは重い腰を上げる。 空気が静まり返った。 「元時刻をもって、本作戦を決行する」 その言葉に、皆が了承した。400人を超える魔術師たちが動いた。 「作戦名?名付けるとしたらこうね」 ローラ=スチュアートは告げる。 「『並行世界(リアルワールド)』―――――――――――――――と言うのは如何かしら?」 ロンドン塔の時計はゆっくりと3時を指した。 日本とは9時間の時差がある。 日本にある学園都市は今日の幕が引いた。 そして、長い長い一日の幕が開ける。 とある魔術の禁書目録 「並行世界(リアルワールド)」 一日目。 完。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3313.html
【種別】 人名 【初出】 とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編-第七章 【解説】 十三歳の金髪碧眼、王立天文学研究機構をほぼワンマンで束ねる天才少女。ポンド圏の魔術師。 一年の三分の二以上は世界各地に散らばる天文台を転々としている。一人称は「僕」。 イギリス清教の特別編入試験におけるフリーパス強奪から始まったこの一件は 日本の天草式が関与する事までは想定外で、全くの偶然らしい。 聖ジョージ崩壊の末路を利用した、半径20キロの魔術的基板を崩壊させる大規模術式を作り上げ、 それを『標的はロンドンである』と騙してポンド圏に売りつける。が、 実際の霊装の効果はポンド圏に標的が定められており、 術式を買い取ったアイリ=ヘクセンフォビアを自爆させ、英国の影響力をも低下させた。 さらに、女王陛下が地脈・龍脈を通してポンド圏復元の為に配ろうとしていたデータに横槍を入れて読み取るための術式を用意し、大英博物館のあらゆる霊装の力を手に入れる。 数々の霊装を駆使してイギリス清教の魔術師を圧倒、善戦するも、術式を看破した五和に類感魔術で五和とシンシア自身を対応させられ、撃破された。 その中で判明したのは、彼女の本当の所属が『天草式十字凄教・外海分派』という事実。 かつて宗教や信仰の自由が保障されていなかった東洋の小さな島国で弾圧され、 日本からの脱出を試みたのが彼女達の正体。 しかし、逃げ延びた欧州に居場所はなく、古巣の日本へ帰る訳にもいかなかった。 出自不明の異邦人にとってはユートピアとは言い難いその場所で、 自分の価値を示して居場所を確保するために功績を残し続けた結果、 今度は魔術サイドというしがらみの中に囚われてしまった。 様々な条件が重なり、元あった日本で弾圧がなくなった後もなお、帰る道は失われ、 彼女らは新たな文化に溶け込むために努力を重ねた結果、元の形を失うほどに異邦の地へ馴染み過ぎてしまった。 詰まるところ、シンシア達『外海分派』の真の目的は、 どんな形でも、何百年経っても、それでも『日本』と呼ばれる国へと帰る。 たったそれだけである。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/199.html
あるお話 11月に入ったばかり、上条当麻は今、街をぶらついていた。禁書目録は小萌先生達とバイキングに行くということで、禁書目録の昼代が浮いたため、久しぶりに外食に出ていた。「さあて、何を食べようかな。ハンバーグ、いやラーメンか?…」そう熟考していると、視界の端に見覚えのある人物が映った。「ん?お、ビリビリじゃねーか。何やってんだ?」近づいてみると男と話している。(ん?あいつが男といる所を見るのは初めてな気がする…まあいいや、また電撃撃ってこられても困るしなあ)とそっと通りすぎようとすると、「御坂さん!付き合ってくれませんか!」「ぶっ」(ななな、なんだなんだ?!告白の真っ最中なのですかあ?!!しかも、あいつに告白ぅ?!!人が一発死する電撃を何十発も撃ってくるようだぞ!)これは当麻特有の行動なのだが、彼が気づくはずもない。(ん?しかも、相手のほう、ものすごい世の中でいうイケメソじゃねえか!)しかも、雰囲気も優しそうで見ただけで女の子は落ちそうな男だった。対する美琴は顔を赤くしている。やはりレベル5といっても女の子なのだ。(まあ、ビリビリも外見はかわいいからな…ってやばい!何を言っているんだ!俺は!!!)とノリツッコミをしていると、「ごめんなさい」(え?)「気持ちは分かりました…。でも、どうして!僕じゃだめなんですか!」「それは…その…ごめんなさい…」「!!ッ …理由はなんですか…納得できる理由がほしいです…」(なんだ、あいつはなんで断ってんだ?女だったら一目惚れしそうな奴じゃないか)「あ、え、えと、私には他に…す、好きな人がいるから…たぶん、そいつは気づいてないと思うけど、私はそいつのことが好きなの… だから、ごめんなさい…」(!!!あいつ!好きな奴いるのか!あいつが好きになる奴か…どんな奴なんだ?)「!! …そうですか…分かりました…では、また…」と言って去っていった。(なんかすごい場面に会っちまったな…あいつに立ち聞きなんてばれたらやばいな。昼飯を食べに行くか。)と立ち去ろうとすると、不幸なことにバナナの皮が飛んできた。(はあ??!! ふっざけんな!!なんで飛んでくるんだよ!!ここはジャングルじゃねえぞ!!)しかし、踏み出した足は止まることなく皮を踏み、こけてしまった。「あだっ!!」上を見上げると美琴が立っていた。「…あんた、何してんの…」「!!いや、御坂、これはだな立ち聞きをしていたのではなくて…」その瞬間、電撃が飛んできた。「あ、あんた!!聞いてたの!!?どこから?!!」「あー…あなた様が告白されているところからです」「もう一回記憶を失くしてやるわ…って!!逃げんなあああ!!!」「すいません、すいません、すいません!!でも普通この状況になったら誰でも逃げますよねええええええ!!」「この!!待てって言ってんでしょうがあああ!!」「おわあ!!」電撃を右手で受け止める。最初は先制して走って逃げたものの電撃を飛ばしてくる度に後ろを振り返らないといけないので徐々に追いつかれ、最終的には美琴が常に電撃を飛ばし、当麻が常に受け止める構図が出来た。数十分後…美琴は顔を赤く染め、肩で息をしながら、「あー腹立つ!立ち聞きするようなやつなんか前言ったようにさっさと私の電撃喰らってそこら辺に転がっとけばいいのよ!!!」当麻は美琴が電撃を止めたのを確認してその場にへたれこんだ。「だから、その要望にお答えしたら私上条当麻は死にますけどね!!!」(はあ、しっかし、昼飯食べようとしてただけなんですけどねえ。余計腹が減ってきたよ、って)「ん?御坂。顔が赤くなってんぞ。大丈夫か。てかさあ、電撃がいつもより多く撃ってこられた気がするのは上条さんの気のせいですかね?まあ、立ち聞きしたのは悪かったよ」「あ、あんたは…私が告白されて…どう思ってんのよ…」「なんか言ったかー。御坂」ズバチィ!!!「うお!!ナ、ナンデスカ!!!ミコトサン!いつもよりご機嫌斜めでせうか!!?しかし、いきなり飛ばしてくるのはやめてください!お願いします!!」美琴は顔を真っ赤に染め、「なんでもないわよ!!!元はといえばあんたのせいなんだからね!!!はあ…もういいわよ…あーおなか減ったわ」「おれも腹減ったなー」「あんたも食べてないの?」「ああ。行く途中にあの場面に出くわしたからな」「へ、へえー。そうなんだ」(こいつも食べてないんだ。もしかしたら一緒に食べにいけるかも…でもこいつから誘ってくるわけないわよね)御坂が勇気をふりしぼって誘おうとすると「どうせなら一緒に食べないか?いまさっきのお詫びといっちゃなんだが、おごるからさ」(今借りを返しとかないと何言われるか分かったモンじゃないし)「え、いいの?」(あれ?)当麻は一瞬今のリアクションに違和感を感じた。(今まで思わなかったが、なんでいっつも俺に対して態度がきついのに、こういう時は普通に来るんだ?嫌ってたら、あんな言葉が出るか?いやでも電撃を何回もぶつけてくるし…なんか態度が極端じゃねえか?んー、あーもうわけが分からん!!)「どうしたの?」「い、いやあ、なんでもございませんのことよ?」「? まあいいわ。いきましょ」(やったー!! まさかあっちからくるとは… まあなんであれよしとしましょう!)「お、おういこうぜ。さてどこにいこっかなあ」当麻は少し違和感を感じながら美琴と歩いていった。それから2人は街の中を並んで歩いていた。(あいつと2人で並んでる!もしかしたら恋人同士に見えるかも)美琴は当麻と一緒にいることもあり、結構舞い上がっていた。「ねえ、いつも一緒にいる子は?」「ああ、禁書目録か。あいつは今、先生や友達とバイキングだ」「なんだ?なんか用事でもあったのか?」「そ、そんなんじゃないわよ。ただ、気になっただけよ」(いつも、一緒だからその…ああ!!なんで気づいてくれないのよ!この馬鹿!!)心でそんなことを思いながら、「で、どこで食べる?」「そうだな…まあ、あそこでいいかな。お前はどうなんだ?」と、当麻はファミレスに指を向けた。「別にいいわよ。どこでも」「お前、なんか心なしかテンション高くないか?」美琴は、ビクッ!、として、顔を赤くしながら、「そ、そんなことないわよ?ほ、ほら、さっさと中にはいりましょ!!」と、当麻の手を掴んでファミレスに入っていった。「うおわっ!! わ、分かった!分かったから!!そんなに引っ張るな!!」(いきなり、どうしたぁ!!いつも…いつもと同じはずなんだよな…なんで、こんなに違和感があるんだよ!!あの態度にはなんかあるのか!!)当麻は、う~ん、とその違和感の原因に振り回されながら、ファミレスに入っていった。ファミレスの中は特に多くもなかった。時間も少し遅かったのでところどころ空いていた。2人は奥のほうに座り、メニューを眺めていた。当麻は真剣に眺め、悩んでいた。「ハンバーグ、スパゲッティ…オムライスか…どうする当麻!」美琴は呆れ顔で、「あんた、もうちょっと気楽にいきなさいよ…なんでもいいじゃない」「む!食事は大事なのですよ!てか、お前は決まったのか?今日は俺のおごりだからな。なんでもいいぞ。ファミレスぐらいならまあ払えるからな。」(禁書目録の食費代に比べれば…はあ、俺の生活圧迫させてんのもあの食費が一因だよな…たぶんなんとかならないものか…)美琴はちょっと目をそらして、「別に私は…あ、あんたと同じでいいわよ…決めるのも面倒だし」(なぜ、そこで目をそらす…)「そ、そうか?まあ、それなら別にいいが…」「だから、早く決めなさいよ!じゃないと食べれないじゃない!!」「御坂さん!それはちょっとひどいですよ!!なんか不条理ですよ!なら自分で決めてくださいよ!」「う、うるさい!あんたがさっさと決めればいいのよ!」「…はいはい…分かりましたよ。じゃあハンバーグでいいですか?」「別にいいわよ。ったく!さっさと決めれば…ゴニョゴニョ」(なんか、ものすごくやりきれない感があるのですが…)「じゃあ、押しますよっと」店員を呼ぶためのボタンを押すとすぐ横に女の店員が立っていた。「あのーもう少しお静かにお願いします。お客様」周りはちらちらこちらを見ている。2人は顔を見合わせると、「「す、すいませんでした…」」と、謝った。
https://w.atwiki.jp/toaruindexpsp/pages/16.html
『とある魔術の禁書目録』 発売:アスキー・メディアワークス 販売:角川ゲームス 対応機種:PSP 発売日:2011年1月27日発売予定 価格:初回限定版 9429円(税込)/ 通常版 6279円(税込) ジャンル:対戦アクション
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1599.html
【種別】 種族 【元ネタ】 wikipedia-ドワーフ 【初出】 とある魔術の禁書目録SS第四話 本編では十七巻 【解説】 北欧神話の神々の象徴たる『武器』を作ったとされる種族。 地下に住む妖精の一種でドワーフなどとも呼ばれるが、その発生からして謎に包まれた存在。 その正体は北欧神話圏にない特別な技術を持った『人間』、 つまり『異民族』であるとリチャード=ブレイブは推測している。 彼らの技術でもって作られる武器は、 それが象徴する北欧の神が持つ力を100%そのまま引き出すことが可能であるとされ、 完全に扱うことができれば振るう者を魔神と呼べる存在にするほどの霊装となる。 武器を行使するには霊装と強く接続する儀式が必要なのだが、 黒小人ら自身はその魔術的な技術を持たなかったため武器の性能を100%引き出すことができず、 その接続儀式を独占した『神々』に制御されていたと推測されている。 当然現代においては接続術式は失われており、 例えドヴェルグの武器を再現できたとしても神の力を100%引き出すには至らないが、 それでも神ならぬ人間同士の戦いでは十分すぎる威力を発揮する。 彼らの技術は既に失われており、現在ではその技術を発掘しようにも 『ドナーティのホロスコープ』、『碑文の欠片』、『明け色の陽射しのボスの家系の人間』 の三つを揃え儀式を行う事が必要となっている。 これにしても、三つ全てを手中に収めているバードウェイが 「必要ない」と判断しているため使われる様子は無い。 元々は「いらぬ混乱を招くから」という理由で バードウェイ自らホロスコープを学園都市に流してピースを分散させようとしていたが、 結局は騒動の元となったため再回収する運びとなった。 なお、彼らが持っていた技術の解析はイギリス清教においても行われているらしい。 第三次世界大戦後に発生した組織、 『グレムリン』の主要構成員であるマリアン=スリンゲナイヤーは 自身を「現存する超希少な黒小人の一人」と称しており、 実際に『戦乱の剣』や『投擲の槌』、 『主神の槍』を作り出す等の特異な技術を所持している。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3314.html
【種別】 試験 【初出】 とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編第一章 【解説】 イギリス清教第零聖堂区必要悪の教会が送る特別編入試験。 天草式十字凄教が法の書の一件後、イギリス清教の傘下に入る際に行われた試験。 年々行われるもので、試験の度与えられる課題は変わるようだ。 合格者にはフリーパスとイギリス清教の象徴である銀と赤でできたロザリオが与えられる。 地下鉄迷宮という舞台で天草式に与えられた課題は、廃棄された地下鉄駅を中心に半径二キロにある全ての通路のマッピング。 採点は加点方式で執り行われ、安全のために必要な項目が図面に書き込まれていれば書き込まれているほどに点数は上がり、 一定に達しない場合は不合格。天草式の場合は集団戦として扱われ、一人でもゴールへ到達すれば合格。 制限時間は3時間。単純な道順はもちろん、魔術的なトラップの配置や危険域、動力供給の経路、 その中を安全に歩くために必要な物まで全て。 要約すれば全ての罠に引っかかった上で生還しろ、という無茶苦茶なもの。 地図はなく、トンネル内の照明も落とされた上で行われた。 イギリス清教が天草式十字凄教に与えた本来の特別編入試験の詳細は、 いわゆる禅や瞑想に似た精神的作業であり、対象となるメンバーを地下の狭い一室に放り込み、 用意されたルールブックやパラメータ、ダイス、見取り図、そして自らが成り変わる仮初の人物の説明文を基に、 存在し得ない事件を完璧にシミュレートする、といった内容だったのだが…。 天草式は試験合格者に与えられるフリーパスを狙った何者かによって、事件の奥深くに潜り込んでいく事になる。 監督役だったフリーディア=ストライカーズの時には動力の壊れた潜水艦に乗せられてそのまま北海に落とされ、 制限時間内に生きて海面へ脱出。時間が過ぎれば潜水艦の『外側』に取り付けた爆薬が起爆されるというシンプルかつ危険なものだったらしい。 ちなみに試験は年々、簡略化・低難易度が進んでいる。 わざわざ世界中からスカウトしてきた有用な戦力を自分の手で死なせてしまう無意味さに気づいたのかもしれない。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2778.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の執行部員 世界観 とある魔術の禁書目録のパラレルストーリー 世界観は科学と魔術が本格的に対立している世界 学園都市はイギリス清教とだけ細いパイプで繋がっている 『絶対能力進化』は早い段階で頓挫しており 一方通行も二人の『妹達』も無事に社会復帰している オリジナル設定として第三の『執行部』と呼ばれる警察的組織が登場 『執行部』は『風紀委員』の上位組織として位置しており 普段は『風紀委員』と同様の活動を行っている 基本的には『執行部』は『警備員』に比べ権限が低いが 第一級警戒時に限って『執行部』の方が『警備員』より指揮系統が上になる 『執行部』の本来の仕事は学園都市に侵入した魔術師を撃退すること 上条と美琴が所属する『執行部』のチームの一つである『グループ』は 『風紀委員』第一七七支部と同じビルを拠点としている 『風紀委員』並びに『執行部』の設定・権限はアニメに準拠 上条と美琴の関係は恋人であると共に『相棒』に近い関係 登場人物の設定 上条は学園都市に来てから『執行部』の人間になるべく育て上げられた 中一の時から正式に『執行部』の人間として働き始めている 美琴とは上条が中二、美琴が小六の時にある事件をキッカケに出会った それ以来、喧嘩友達のような関係が続いていた 『絶対能力進化』は上条が中三の時に中止に追い込んでいる 何者かによって操られていた一方通行は上条によって正気に戻る 製造ラインがまだ完成してなかったため二人しか『妹達』は生まれておらず、 美琴より身体年齢が高めに設定された『妹達』ミサカ00001号(番外個体)と 『妹達』の上位個体にあたるミサカ20001号(打ち止め)だけだけが存在している 『絶対能力進化』を機に美琴は上条への恋心を自覚 上条に告白して恋人関係となり、上条の後を追いかけて『執行部』に加わる 上条は過去にいくつかの魔術に関わる事件を解決している その中にインデックスの件も含まれているが、記憶は失っていない 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の執行部員